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重さ100トン 消波ブロックに驚き 那覇 曙小、建設のお仕事見学


重さ100トン 消波ブロックに驚き 那覇 曙小、建設のお仕事見学 ミニ消波ブロックを作る曙小の児童たち=11月16日、那覇市港町の那覇新港ふ頭地区
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 【那覇】建設業に関心を持ってもらおうと、防波堤などで使う消波ブロックの製造事業に携わる座波建設(浦添市、座波博史社長)は11月16日、地元小学生を対象に那覇市港町の那覇新港ふ頭地区でブロック製造現場の見学会を開催した。那覇市立曙小の5年生48人が参加し、県内で使われる消波ブロックの中で最大級の100トンブロックが造られる現場を間近に見て驚いていた。
 児童たちは、消波ブロックの役割について学習した後、高さ10センチほどのミニブロックの製作に挑戦した。シリコン製の型枠に石こうを流し入れた。固まるまでの間、本物のブロックが造られる作業現場を見学した。
 座波建設は現在、重さ100トン、高さ5メートルほどの県内最大級の消波ブロック75個の製造を請け負っている。ブロックは浦添沖合の防波堤延伸に使われる。
 児童たちは巨大な型枠にコンクリートが流し込まれる様子や、ブロックを移動するため県内最大級のクレーン車で釣り上げる様子などを見た。宇久琥珀さんは「こんな大きいとは思わなかった」と目を丸くした。「ブロックは、本体と足を別々に造って、くっつけるのかと思っていたけど違った」と話した。「建築に関心がある」という金城里桜さんは「建設現場で女の人も働いていることが分かり、より興味がわいた」と話した。
 現場や作業工程を管理する儀間一徳さんは「建設業に興味を持ってもらい、将来働きたいと思ってくれたらうれしい」と呼びかけた。 (岩崎みどり)