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絵本から物語「飛び出す」/中城小でイベント/「くれよんの会」 体験型演出で読み聞かせ


絵本から物語「飛び出す」/中城小でイベント/「くれよんの会」 体験型演出で読み聞かせ 絵本「おおきなかぶ」を読み上げながら、コミカルな動きで絵本の世界を表現する関係者ら=11月30日、中城小学校体育館
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 【中城】十人十色の個性を生み出す一冊に出合ってほしいと名付けられた、絵本読み聞かせサークル「くれよんの会」が11月30日、中城小学校体育館で「読み聞かせ大イベント」を開催した。コロナ禍の影響で4年ぶりとなる今回の企画は、絵本からストーリーが飛び出すような参加・体験型になるよう、演出に趣向を凝らした。会員と児童の交流は笑顔あふれるひとときとなった。
 同サークルはメンバーが入れ替わりながら20年以上続く。絵本が大好きな保護者や地域住民の38人で構成され、毎週木曜の授業開始前に各教室で読み聞かせを行っている。 
 「ぼくひこうき」では、絵本の中の主人公が放った紙飛行機が、実際に会場の体育館に飛んでくる演出で児童を驚かせた。おまわりさんと少年のやり取りを描いた「ええたまいっちょう!」には宜野湾署伊舎堂駐在員の出野淳さんも出演。オペレッタ風の「おおきなかぶ」では、コミカルな動きで登場した会員を見て児童らが大爆笑した。司会の大城久美子さんは「絵本の一部を体験して世界観が広がるとうれしい」と活動の意義を実感した様子だ。スーパーマリオのかぶり物で「おおきなかぶ」に登場した、新垣剛志校長は「絵本の中に入り込んだようで楽しかった」と今後の活動に期待を込めた。
  (儀間由紀美通信員)