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移民の歴史発信 ワークショップ 金武 劇団「當山久三ロマン」の小中生 南米からの研修生と交流


移民の歴史発信 ワークショップ 金武 劇団「當山久三ロマン」の小中生 南米からの研修生と交流 當山久三ロマンワークショップの参加者ら=11月25日、金武町教育委員会会議室
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【金武】金武町出身で「海外移民の父」とたたえられ、地元金武町でもさまざまな偉業を成し遂げた當山久三の生涯を描いた演劇に取り組む劇団「當山久三ロマン」に所属する小中学生15人が参加して11月25日、「當山久三ロマンワークショップ」が11月25日に開催された。

 2017年度金武町青年海外派遣事業の研修生で金武町出身の仲村明さん、島袋桃緋(ももか)さんが主催し、進行を務めた。金武町は青年を移住国(ブラジル、アルゼンチン、ボリビア、ペルー、米国の5カ国)に派遣する事業を行う。

 ゲストには、23年度金武町海外移住者子弟等研修生として金武町で研修中の安冨祖ドゥアルテ・ソフィア・サユリさん(ブラジル)、新里マリア・デル・マルさん(アルゼンチン)、仲間・安冨祖・末美さん(ペルー)の3人が招かれた。

 ワークショップでは、現地の写真などを見せながら移民についてクイズ形式で問題を出したり、グループに分かれて南米の文化や食生活、移民について意見を交わしたりした。「なぜ沖縄では移民が必要だった?」「どれくらいの人が移民した?」などのクイズが出され、難問に悪戦苦闘しながら、答えを知ると「なるほど」といい勉強になった様子だった。

 ブラジル、ペルー、アルゼンチンの料理やお菓子の紹介では、ペルーで超人気のコーラ「インカコーラ」やクッキーのようなお菓子「アルファフォーレ」を参加者全員で試食した。

 劇団員の伊芸日花里(ひかり)さん(金武中3年)は「外国の食べ物もすごくおいしかったし、移民についていろいろ知ることができて勉強になった。また海外移民した人たちが今どうしているのか、調べてみたい」と感想を述べた。

 (糸村昌敏通信員)