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「百名浦原」題材 中村さん大賞 南城市琉歌 一般と児童5人ずつ表彰


「百名浦原」題材 中村さん大賞 南城市琉歌 一般と児童5人ずつ表彰 表彰状を掲げ記念写真撮影に臨む受賞者の皆さんと関係者ら=12月3日、南城市役所1階大会議室
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 【南城】2023年度第16回南城市琉歌募集事業の表彰式が12月3日、南城市役所1階大会議室で開催され、一般の部5人と児童生徒5人が表彰された。
 同事業は市教育委員会主催で南城市内の風土を後世に伝え、魅力を全国に向けて発信するのが大きな目的。今年は一般の部129首、児童生徒の部286首の応募があった。
 選考の結果、「百名浦原」をテーマにした中村有沙さんの作品「百名浦原(うらばる)に 青(おう)おうと深く 舟の(ふにぬ)道なゆる 澪のきよらさ(みおぬちゅらさ)」が大賞作品に決まった。優秀賞には、あさと愛子さんら4人の作品のほか児童生徒5人の作品も優秀賞に入賞した。
 選考委員で琉球大学准教授の前城淳子さんが選考結果を報告し「一般の部の5首はどれもリズム、言い回し、表現など大変整った作品だ。児童生徒の入賞作品も音数律が整って表現も良く、しまくとぅばをふんだんに取り入れた作品で、これからも『琉歌』にも親しんでもらえる」と称賛した。
 優秀賞受賞記念に与儀千鶴子さんから赤いハートの紙が受賞者全員に贈られ喜ばれた。
 表彰式のあとに文化講演会があり「南城市と組踊 地方における組踊の視点から」と題して県立芸大芸術文化研究所の鈴木耕太准教授が講演した。優秀賞のテーマと受賞者は次の通り。
 (敬称略)
 【一般の部】「尚巴志」あさと愛子、「知念城跡」久高友隆、「垣花樋川」前原武光、「斎場御嶽」与儀千鶴子
 【児童生徒の部】「島添大里城跡」東音羽(おとは)、「ニライカナイ橋」安谷屋優愛(ゆあ)、「受水走水」上間らら、「尚巴志」仲本千裕、「斎場御嶽」宮城琉空(りく)
 (知花幸栄通信員)