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希少なカタツムリ標本 国頭・大石林山で展示


希少なカタツムリ標本 国頭・大石林山で展示 ヘリトリケマイマイの標本
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 【国頭】国頭村の観光施設・大石林山に生息する生き物に焦点を当てた企画展「不思議な土地の動きが造った森の美―生きものたち」が同施設で開催されている。施設周辺の地域でのみ生息しているカタツムリ「ヘリトリケマイマイ」の標本や生き物の写真、閉校した北国小学校の子どもたちによるヤンバルクイナの調査研究パネルなどが展示されている。入場無料。2月末までの開催を予定している。
 同施設によると、ヘリトリケマイマイの標本展示は初めて。同種は厚く硬い殻に覆われているのが特徴で、鳥など天敵に狙われても安全なことから日中でも動くという。施設内では散策コース外の深い縦穴などに生息しているため、展示室担当の服部貴昭さんは「ちょっと探したくらいでは見つからない。危ないのでコース外には立ち入らないでほしい」と注意を促した。
 見学した国頭中2年の山城競(かける)さん(14)は「小さい生き物でもここにしか生き残っていないのはすごいと感じた」と語った。 (武井悠)