有料

地域産業や自然 理解深化 国頭中1年生が体験学習


地域産業や自然 理解深化 国頭中1年生が体験学習 看板制作する国頭中学校生徒ら(国頭中学校提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【国頭】国頭中学校(新垣博文校長)は1年生46人を対象に地域の自然・産業学習を11月に実施した。世界自然遺産に登録された自然や、産業に触れる体験活動を通して、地域資源を保全し、未来へつなげていく取り組みについて考えた。
 生徒や教職員らは、村観光物産センターややんばる野生生物保護センター、村環境教育センターやんばる学びの森などを3日間の日程で回った。
 やんばる学びの森では動物写真家の湊和雄さんが「やんばるの自然」について講話した。ヤンバルクイナやノグチゲラ、ヤンバルテナガコガネ、イシカワガエルなど、やんばるの森に生息する希少動物の生態について、自身が撮影・編集した映像や写真などを紹介。生徒らは貴重な自然について学んだ。
 ナイトウォークでは地元ガイドの案内で、夜の森の中を散策した。チームビルディング活動として、施設周辺で採った木の実や枝を使って、施設の案内看板を制作した。与那集落では、地元の先輩方から與那節の石碑で琉歌を学んだ。伊地集落まで約100年前まで使用されていたという険しい古道の山道を、約1時間半かけ登った。途中の猪垣や炭焼き跡からは昔の暮らしを想像しながらガイドの話に聞き入っていた。(新城高仁通信員)