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国産竹を猫トイレに 本部出身・並里さん商品紹介


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国産竹を猫トイレに 本部出身・並里さん商品紹介 竹ペレット猫トイレ用を紹介する並里康忠さん=2月19日、本部町並里
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 長野県上田市で放置竹林を有効活用して森に返す事業に取り組む、株式会社アトリエデフは「竹ペレット猫トイレ」を開発した=写真。竹を素材にした猫砂で、人にも地球にも優しいをコンセプトに、みんなで日本の山、沖縄の海を守り育てたいとの狙い。14~20日の7日間、同社環境事業チームの本部町並里出身で、長野県在住の並里康忠さん(38)が来町して事業の説明と紹介をした。

 竹は昔から身近な資源として暮らしの中に使われてきた。プラスチック製品などへの代替えや管理者の高齢化によって放置竹林が増え、今では大きな社会課題となっている。放置竹林は森に入る日光を遮り木々の成長を止めるだけでなく、根が浅い竹林は地滑りの原因にもなる。このような災害を解決するために放置竹林を竹ペット猫トイレに活用するプロジェクト。

 竹ペレット猫トイレは国産竹を100%使用し、1袋6リットルが2500円で昨年12月から販売している。天然の国産竹で作った猫トイレの砂は、猫にも環境にも安心安全な素材であるだけでなく、竹が持つ抗菌や消臭効果でふんや尿などの臭いも軽減し部屋をさわやかに保つ。

 並里さんは「この美しい地球を未来の子どもたちに託し、残したい。日本の山と沖縄の海を大切にしたい」と抱負を述べた。

 問い合わせは、合同会社森に還す(長野県諏訪郡原村)のホームページで。

 (上間宏通信員)