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16人、国際バカロレア取得 沖尚国際文化コース 選抜入試で大学へ


16人、国際バカロレア取得 沖尚国際文化コース 選抜入試で大学へ 国際バカロレア・ディプロマを取得した3年生ら =那覇市国場の沖縄尚学高校(提供)
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 【那覇】沖縄尚学高校(末吉康徳校長)国際文化科学コースの3年生16人は国際バカロレア機構(本部・ジュネーブ)が提供する教育プログラム「国際バカロレア・ディプロマ(IBDP)」を履修し、全員が取得するという快挙を果たした。IBDPを取得すると国際的に通用する大学入学資格が与えられるほか、国内の大学でもIB選抜入試で受験することができる。
 生徒はIB選抜入試で北海道大、大阪公立大、岡山大、九州工業大、鹿児島大の国公立大学5校に延べ16人が合格した。また、IB選抜入試も含めて私立大学に11人、米イリノイ大、ミシガン州立大など海外8大学に4人が合格した。
 同校は国際バカロレアの認定校として、2016年度の1期生から本年度の8期生まで合計で96人が資格を取得した。IBDPは、世界共通のプログラムを2年間履修し、世界一斉に実施される試験を受ける。課題論文(英語4千語、日本語は8千字以内)や知の理論(TOK)、創造性・活動・奉仕(CAS)などの必須要件を満たし評価を受ける。
 米国の大学に合格した赤嶺太一さんは「物事を複数の視点から見る力や検証する力が養われた。経営学を学び将来は経営者になりたい。IBの学びはさまざまな角度からアプローチするという点で今後にいい影響を与えてくれた」と振り返った。
 IB選抜入試で岡山大と上智大に合格した鬼塚結愛さんは「一つの角度からだけではなくいろんな視点から物事を見るIBの学習で、多様性や柔軟に受け入れる力がついた。将来はどんな人にも寄り添った温かい戦略を立てられるマーケッターになりたい」と話した。
 (中川廣江通信員)