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伊江、小麦の収穫始まる 友寄さん畑 「子や孫のおやつに重宝」


伊江、小麦の収穫始まる 友寄さん畑 「子や孫のおやつに重宝」 小麦が収穫期を迎えた友寄祐孝さんの畑=21日、伊江村西江上
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 【伊江】古くから小麦の一大生産地だったと伝えられている伊江島で、小麦が収穫期を迎えた。友寄祐孝さん=伊江村西江上区=の畑では21日、「株式会社いえじま家族」の職員がコンバインを操作し麦刈り作業を行っていた。
 友寄さんは「今年は、島内では鳥の被害が深刻で収穫を見込めない畑もあるらしい」と浮かない表情を見せた。妻の澄子さんは「自分たちの畑も例外ではなく収穫量は少ないが、食べられる分は収穫できた」とほっとした様子。「製粉して村内の商店に納品したり、天ぷらや蒸しパンを作って子や孫のおやつにしたり重宝している。村内外から注文もあり需要も多い」という。
 伊江島は水源地が少なく田んぼがなかったため米は生産できず、古くは芋や粟などと共に麦も村人の命をつなぐ貴重な農作物だった。 (知念光江通信員)