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暖色系の壁画できた 渡嘉敷中3年生12人


暖色系の壁画できた 渡嘉敷中3年生12人 15の春の旅立ちを前に、卒業記念に描いた壁画の完成を喜ぶ渡嘉敷中学校3年生ら=7日、渡嘉敷小中学校東側道路塀(宮城尚久教諭提供)
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 【渡嘉敷】渡嘉敷中学校の3年生は15の春の旅立ちを前に、学校周りのコンクリート塀に思い出のペイント壁画を毎年、描き続けている。今年も卒業式を前に、12人全員で丹精込めて描いた。
 生徒たちは授業の合間に2~3人の交代制で約1カ月かけて描き続けた。美術担当の宮城尚久教諭が指導を務めた。
 宮城教諭は「今までの壁画はほとんどが青色のイメージで描かれているが、今回は、夕日の赤色が主体。自分の好きな絵を思い思いに描き、生徒らしさを表現できた」と話した。
 3年生の與那嶺輝空さん(15)は「今回の壁画は赤やオレンジ、黄色の暖色系を使って、より目立ちやすい。通りがかりの人々の目を引き付ける壁画になった。壁画に『また、この仲間12人で集まって笑い合いたい』という思いを込めた」と笑顔を見せた。 
 渡嘉敷小中学校は島の表玄関である渡嘉敷港の定期船桟橋に隣接している。学校周りのブロック塀に描かれた壁画は、幹線道路に面し通行車両や人々の目に付く場所となっている。
 (米田英明通信員)