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少年野球監督43年 伝えた喜び 引退、2世代で感謝 今帰仁ジュニアの山城さん


少年野球監督43年 伝えた喜び 引退、2世代で感謝 今帰仁ジュニアの山城さん 今帰仁ジュニア監督として最後の34期生と共に写真に納まる山城利和総監督(前列左から4人目)、山城陽平新監督(同右端)と在団生とその保護者ら=16日、今帰仁村仲宗根公民館
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 【今帰仁】少年野球の今帰仁ジュニア34期卒団式と43年間の監督人生を終える山城利和さん(63)の監督お疲れさま会が16日、今帰仁村仲宗根公民館で行われた。利和さんはこれまで玉城のチームの監督も務め、合わせて43年間、村の子どもたちに野球の喜びや楽しさを教えてきた。当時野球少年だった教え子が保護者となり、2世代にわたって交流する家族も多い。村民にも多く知られた名監督がユニホームを脱ぐ時を迎えた。
 今後は総監督として関わり、コーチだった山城陽平さんが監督を務める。利和さんは「ベンチから離れるが、そばからサポートしたい。子どもたちは可能性無限で、やればできる、今後は楽しくのんびりと大好きな野球に関わっていきたい」とあいさつ。
 式では34期の宮城星空さん、饒辺夢叶さん、新城来夢さん、安村奏哉さん、座間味勇大さん、山城陸翔さんら卒団生がこれまでサポートしてくれたことなどへの感謝の言葉を述べると、感極まり家族で涙する場面も見られた。
 最後の教え子たちが「中学に行ってもノックしてほしい」「空いている時間にはグラウンドに会いに来てほしい」「トスバッティングに付き合ってほしい」などと利和さんに声を掛けた。名監督は昭和から平成、令和と走り続けたこれまでの野球人生を振り返っている様子だった。 (新城孝博通信員)