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どうやって作った?木彫刻 與儀清孝さん、沖展でも話題


どうやって作った?木彫刻 與儀清孝さん、沖展でも話題
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 【浦添】沖展会員の與儀清孝さん(70)=那覇市=は、遊び心があるユニークな彫刻作品を25年前から作ってきた。浦添市で開催された第75回沖展には、大きな鎖を使った木彫刻作品「絆」を出品。展示エリアで異彩を放ち、作品を見た人は一様にどんな風に組み立てたのか想像を巡らせていた。

そびえる彫刻、作品「絆」と作者の與儀清孝さん

 継ぎ目のない鎖は制作時間がかかる。4メートル60センチのチーク角材をコツコツ彫り、5メートル64センチの長さで完成した。「作るのが楽しい」と少年のように目を輝かせた。作品は沖展が閉幕した翌日の4月8日に解体し、会場から搬出した。

 父親が大工で、幼い頃から父親の仕事を見ていた。いつ木彫刻を始めたのか、自分でもよく分からないと笑う。

7つの部品に分解できる「絆」

 與儀さんは風で回転する木彫のオブジェや、ギター、三線などの楽器も作ってきた。沖展に初めて出品した「海情(ぼじょう)」は一番のお気に入りで、自身のトレードマークとしてTシャツに描いたり名刺のデザインにしたりしている。

 與儀さんのこれまでの彫刻作品はインスタグラム「yogi_seikou」で見ることができる。

 (喜屋武幸弘通信員)