有料

フェリー収益改善へ 多良間、課題を共有


フェリー収益改善へ 多良間、課題を共有 「フェリーたらまⅢ」の現状や課題について話し合う県離島航路確保維持改善協議会の出席者ら=19日、多良間村役場
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【多良間】多良間村は19日、村民や観光客の重要な航路を担っている「フェリーたらまⅢ」の現状を共有し、今後の計画について話し合う「県離島航路確保維持改善協議会」を村役場で開いた=写真。県や国、多良間海運の関係者らが出席した。新型コロナウイルスの規制が緩和され、村内のイベントに合わせてダイヤを増やすなどし、収益がコロナ禍前に戻りつつあるとして、今後も関係機関と連携しながら収益増加を図ることの重要性を共有した。
 村内では2023年度、ピンダアース大会や国の重要無形民俗文化財に指定されている「八月踊り」を通常開催した。催しに合わせて多良間海運は村役場と連携し、ダイヤを増やすなどして、多くの観光客が来島できるようにした。
 観光客の利用者数はコロナ禍前に戻っていないことや、燃料高騰が続いていることから、依然として収益はコロナ禍前より低いという。収益改善に向けた手段に、村民や観光客のニーズに合わせた運航や、公共工事の資材運搬を担うことなどが挙げられた。 (清村めぐみ通信員)