有料

連携し特殊詐欺防止 石川署、2人に感謝状


連携し特殊詐欺防止 石川署、2人に感謝状 ATMで特殊詐欺を防いだとして感謝状を渡された沖縄銀行石川支店の喜屋武呂美さん(左から2人目)と宮城薫さんの両親(同3、4人目)=4月22日、うるま市の石川警察署
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【うるま】石川署(松堂徳彦署長)は4月22日、沖縄銀行石川支店でATMを操作中の高齢女性に声をかけ、連携して特殊詐欺被害を防止したとして、南城市の会社員の宮城薫さんと銀行員の喜屋武呂美さんに感謝状を渡した。松堂署長は「宮城さんが勇気を出して女性に声をかけ、喜屋武さんら行員と連携して詐欺を防いだ」とたたえた。
 石川署などによると、3月18日午後3時過ぎ、銀行窓口が閉まりシャッターが下がったATMの前で、高齢女性が携帯電話で話をしながら振り込もうとしていた。不審に思った宮城さんが、女性を制止。通りかかった行員の喜屋武さんに事情を話して、連携して女性を説得したり、電話を代わったりして未然に特殊詐欺を防止した。
 感謝状贈呈式で、宮城さんの代わりに出席した母の直子さんが「犯人は大切な人が悲しむ姿を想像できるなら、罪を償い、やり直してほしい」と宮城さんのメッセージを代読した。 (玉城文)