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「言葉のチカラ」で活性化 伊江島 作家・中山さんが講演


「言葉のチカラ」で活性化 伊江島 作家・中山さんが講演 講演に聞き入る参加者ら=4月22日、伊江村はにくすにホール
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【伊江】伊江島観光協会(比嘉ナエ子会長)は4月22日、「ビジネス作家兼言葉のチカラ研究者」の中山マコトさんを講師に招いた講演会を、伊江村はにくすにホールで開催した。今回の演題は「集客の仕組み作りについて」。
 中山さんは企画力やコピーライティング力を生かし2001年に独立起業。550人以上の起業を支援した。昨年12月に伊江島に移住し「島に来て感じたことは、もったいないということ。多くの名所がありながら説明文やポップがない。現地までの表示が少ない」など、島で感じた課題を挙げた。「お客さんが来てくれるのは奇跡。奇跡を起こすのは伝える工夫だ。お金もかけず、手間もかけず集客するのは言葉のチカラ。島の人みんなが観光大使の心つもりで、見てわかる、聞いてわかる説明力が必要」と説いた。
 また「今ある名所をちゃんと名所にするのも言葉のチカラ。キャッチフレーズをつけるのも一案」と提案した。「夕日の丘」は「愛と絆が深まる夕日の丘」、「湧出」は「アイデアが次々と湧き出る場所」など、さまざまな例を挙げた。
 「伊江島ぜんぶ観光名所大作戦」や「島全体パワースポット化大作戦」なども提案した。
 比嘉会長は「今日の講演が集客のヒントになり、島の発展につながるような作戦が展開できたらいい。多くの示唆を得た貴重な講演会だった」と話した。
 (知念光江通信員)