イラブーの映画試写　那覇、岡田監督があいさつ

　【那覇】新作映画「沖縄久高島のイラブー」（岡田一男監督）の試写会がこのほど、那覇市牧志のブラジル軽食イベントスペース「Ｐｕｎｇａ　Ｐｏｎｇａ（プンガポンガ）」で開かれた。１９７８年に沖縄久高島のイザイホーの祭礼と並行して撮影された、イラブー（エラブウミヘビ）漁や燻製（くんせい）作りなどの貴重な映像を基に追加撮影した。
　同映画は７７年から７９年にかけて約５０日間、久高島のイザイホーを撮影した貴重な映像と、昨年秋に行った新規の撮影映像を加えて完成した。
　岡田監督は「当時は自由に撮影させていただいた。民族伝承の事実であるが、みだりに外部に流出することは望ましくないということもうかがった。現地の方々と話し合いをして公開する。久高島で（イザイホーの祭礼）復活という問題に取り組む人たちのドキュメンタリーになったのではないかと思う」と述べた。　（喜納高宏通信員）