【豊見城】沖縄市内の福祉団体で、結成10周年を迎えた任意団体「ちゅライフサポート」が7日、ターミナルケア(終末期医療)を受けている患者の夢をかなえるショッピングの手助けを行った。
北中城村在住の新田節子さん(80)は、がんのステージ4で自宅療養をしている。孫で琉球大学医学部4年生の保栄茂涼華さん(28)と一緒に「買い物をして、プレゼントをしてあげたい」と希望する。
その実現のため「ちゅライフサポート」のメンバー4人が、担当医師の許可や看護師の待機、車いす対応車両の手配などを担った。新田さんは豊見城市豊崎の沖縄アウトレットモールあしびなーで2年ぶりとなるショッピングを楽しんだ。
夫の吉一さん(81)、孫の涼華さんと3人で、何度もショッピングに通っていたと思い出を話す節子さんは「目に入れても痛くないほどかわいい孫。医者を目指しながら勉強を頑張っている涼華の、欲しい服を買ってあげることができてうれしい」と喜んだ。
シャツやネックレスなどを購入してもらった涼華さんは「まさか一緒に買い物ができるとは思っていなかったので、ありがたい。何度も受験に失敗したが、おばあちゃんの励ましと応援で医学の道に進むことができた」と感謝した。
ちゅライフサポートのリーダー新城裕作代表は「福祉団体のつながりで、夢をかなえることができて良かった」と振り返った。 (喜納高宏通信員)
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孫とショッピング 夢かなう 北中城・新田さん ちゅライフサポート(沖縄市) 自宅療養患者を手助け
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琉球新報朝刊
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