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舞台、出店、全て地域の手で 中学生らも運営に参加 国場川こいのぼりまつり 那覇 沖縄


舞台、出店、全て地域の手で 中学生らも運営に参加 国場川こいのぼりまつり 那覇 沖縄 地域の小中学生らが制作したこいのぼりが風になびく国場川=12日、那覇市
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 【那覇】第28回国場川こいのぼりまつり(同実行委主催)が12日、那覇市の仲井真小学校で開かれた。「少年に夢を、青年に希望を、お年寄りに誇りを…そんな町に住みたい!」とのテーマ通り、保育園児から大人まで舞台発表がめじろ押しで部活動の保護者らも出店を開いて盛り上げた。地域の小中学生らが制作したこいのぼり約150個も25日まで国場川に掲揚されている。

初出店を経験した仲宗根泰樹さん(左から2人目)、金城広汰さん(同3人目)、桑江輝人さん(右端)。=12日、那覇市の仲井真小学校体育館

 まつりは地域の保育園児と知念覚市長によるこいのぼり掲揚式で幕開け。仲井真中学校吹奏楽部や仲井真小合唱団、保育園児らのお遊戯発表などがあり最後は全員のカチャーシーで締めくくった。資金造成を目的とした部活動の保護者や民生委員など12団体が出店。キッチンカーなど業者を入れず全て地域住民で担うのが特徴で、子どもたちが気軽に購入できる数十円の菓子やくじ引き店が盛況だった。

 実行委の砂川豊藏会長は「地域活動を続ける優秀な方々や子どもらの力で毎年開催できている。地域の財産として発展させたい」と喜んだ。

こいのぼり掲揚式で喜ぶ保育園児ら=12日、那覇市の仲井真小学校体育館

 今年は主催団体の一つ、仲井真小学校区まちづくり協議会の子ども部会も社会活動を学ぶため初出店し、冷凍パインを1個50円で販売した。同部会リーダーの長浜悠真さん(15)は「イベントを作る側の体験を他の仲間にも共有できる機会を作りたい」と語った。

 まつりには多くの子どもたちも積極的に関わった。同子ども部会のメンバーで仲井真中3年の桑江輝人(らいと)さん(14)、仲宗根泰樹さん(14)、金城広汰さん(14)らは、仲井真中創立40周年記念事業への募金を目的とした、くじ引き店と掛け持ちして「学校の一大イベントも成功させるため頑張っています」と笑顔を見せた。 

(嘉陽拓也)