1500人が基地内を通って避難 普天間飛行場 米軍が宜野湾市に報告 4月の津波警報 沖縄


1500人が基地内を通って避難 普天間飛行場 米軍が宜野湾市に報告 4月の津波警報 沖縄
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 【宜野湾】宜野湾市防災危機管理室は19日、米軍との災害時立ち入り協定に基づき、4月の台湾東方沖地震に伴う津波避難警報を受けて住民ら約1500人が普天間飛行場内を経由して避難したことを明らかにした。市への米軍の報告による。

 普天間飛行場ではゲート開放などで混乱はなかったというが、北谷町北前区の住民らがキャンプ・フォスターのゲートで一時足止めされた件も受けて、5月に協定の運用について市と米軍が意見交換した。

 危機管理室によると、協定などに基づく普天間飛行場の大山ゲートの速やかな開放と佐真下ゲートまでの避難ルートが再確認され、高齢者などの歩行困難な住民は米軍が車両を用意して輸送し、避難ルート上の施設のトイレも使用可能になるという。避難所としては構内は利用できず、基本的に野嵩ゲートは開けないという。

 19日に行われた宜野湾市議会(呉屋等議長)6月定例会の一般質問で泉川幹夫総務部長は、協定の運用面で「災害時の速やかな大山ゲートの開放と佐真下ゲートまでの避難ルートが確保された」と説明した。プリティ宮城ちえ氏(マブイ)への答弁。

 (石井恭子)