【うるま】ラグビーの小学生クラブチーム、ブルズ沖縄ラグビースクール(うるま市、比屋根裕樹代表)による「子供食堂×スポーツ教室」が8日、うるま市石川の城前小学校体育館で開かれた。ブルズの元トップリーグ選手・比屋根代表と元女子15人制日本代表の加藤あかりさんがコーチを務め、普段から体を全力で動かす機会の少ない子どもたちが思い切り運動した。最後は四つの子ども食堂からの昼食を楽しんだ。子どもの居場所づくりとスポーツのコラボは珍しいという。
この日は遊びを通じて、いろいろなスポーツに応用できる基本的な動きを子どもたちに伝えた。立ち上げから1年のブルズ沖縄ラグビースクールの比屋根代表は、「ずっと競技をしてきて、スクールを立ち上げ(加藤さんと)沖縄の子どもたちのために何か貢献できないかと開催に至った。これを機に居場所づくりの中でスポーツが楽しいと思ってもらえたら」と期待した。
「外で遊んでいる子をあまり見なくなった」と実感する加藤さんは、石川高出身。自身が母子家庭で育ち、学生時代にはアルバイトの後で午前2時から「草をディフェンスに」してラグビーの練習をしたという。「どんな環境の子でも将来につながるきっかけを与えることができれば。今後もこの活動を続けたい」と意欲を語った。
ブルズ沖縄は、子どもたちの支援の活動に共感してもらえる企業との出合いも望んでいる。連絡先は同スクール、電話080(1717)3477。 (石井恭子)
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ラグビー教室ブルズ こども食堂とコラボ 子の居場所、スポーツで
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琉球新報朝刊