有料

久米島で琉舞普及公演 保存会 ゆかりの「本貫花」「仲里節」も


久米島で琉舞普及公演 保存会 ゆかりの「本貫花」「仲里節」も 「仲里節」を踊る(左から)我那覇則子さん、比嘉涼子さん=1日、久米島町の具志川農村改善センター
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【久米島】国の重要無形文化財「琉球舞踊」保持者で構成する「琉球舞踊保存会」(玉城秀子会長)が1日、久米島町の具志川農村環境改善センターで第2回普及啓発公演を開いた。石川直也さん、浦崎みゆきさんによる「かぎやで風」で幕開けし、久米島町ゆかりの「本貫花」や「仲里節」など、多彩な演目が披露され、観客を魅了した。
 久米島出身の「琉球古典音楽」人間国宝の中村一雄さん、歌三線保持者の砂辺孝真さん、中村昌光さんが地謡で出演したほか、特別出演の山里豊樹さんが「仲村渠節」を演舞した。
 鑑賞した栄野元磯子さん(79)は「久米島でこのような素晴らしい芸能が見られると思わなかったので、すごく感動している」と述べた。
 桃原秀雄町長は「こうしたイベントを通して、沖縄が誇る琉球舞踊に関心を持ち、次世代につなげていければと思っている」とあいさつした。
 琉球舞踊保存会の玉城会長は「先達より受け継いだ大事な琉球芸能を1人でも多くの皆さまに知っていただきたい」と話した。
 「琉球舞踊」は2009年、国の重要無形文化財に指定された。琉球舞踊保存会は、重文「琉球舞踊」(総合認定)保持者である舞踊、三線、箏、笛、胡弓、太鼓の実演家で構成する。第3次認定(22年)までの保持者は延べ98人。 (盛長容子通信員)