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カラフル衣装で平和発信 沖縄市でショー 鶴田さん企画 子どもモデル ランウェイ堂々


カラフル衣装で平和発信 沖縄市でショー 鶴田さん企画 子どもモデル ランウェイ堂々 ファッションショーの舞台に立った塚本逸平さん(左)と伊芸航さん=23日、沖縄市民会館大ホール
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 【沖縄】平和や多様性をテーマにしたキッズファッションショー「Pray for Peace Collection(プレイ・フォー・ピース・コレクション)2024in沖縄」が慰霊の日の23日、沖縄市民会館であった。千葉県を拠点に、年齢や国籍、性別、障がいの有無を問わずに誰でも着用できる服を製作するテンボデザイン事務所代表の鶴田能史(たかふみ)さん(42)が企画するイベントで、県内開催は昨年に続き2回目。県内在住の3~14歳の子ども24人がモデルになり、鶴田さんの作った色とりどりの衣装を身に着けて、ランウェイを歩いた。
 塚本逸平さん(6)=宜野湾市立志真志小1年=は小児てんかんの一つであるドラベ症候群で、医療的ケアが必要。黒のレザージャケットとデニムのジーンズを身に着け、志真志小で医療的ケア児を担当する伊芸航(わたる)さん(31)と一緒にランウェイの上に立った。母奏子さん(43)は「堂々としていて良かった。本人も満足していると思う」と目を潤ませながら喜んだ。6月23日はドラベ症候群の日でもあり、「ドラベ症候群について多くの人に知ってもらえたら」と話した。
 このほか、沖縄の海や基地のフェンスをモチーフにした衣装などもあった。鶴田さんは「沖縄の子どもたちはとても明るい。これからも平和の楽しさをファッションショーで伝えたい」と意気込んだ。会場には、沖縄アミークス小と城西小の児童らが作った千羽鶴のアートなども展示された。 (金城実倫)