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「戦争の悲惨さ 伝え続ける」 名護・為又区、公民館内で慰霊祭


「戦争の悲惨さ 伝え続ける」 名護・為又区、公民館内で慰霊祭 名護市為又区の公民館内で開かれた同区慰霊祭(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【名護】名護市為又区(末松隆二区長)の慰霊祭が23日、慰霊塔と同区公民館で開かれた。戦争体験者や遺族など約20人が参加した。末松区長は「慰霊の日をきっかけに、子や孫たちに戦争の悲惨さを伝えたい」と話した。
 同区は2年前から、公民館内に祭壇を設置して、慰霊祭を実施している。これまで慰霊祭は公民館横の小高い丘の上にある慰霊塔で実施しており、自動車でも行くことができた。だが、造成工事で道路が寸断され、慰霊塔へは傾斜が急な階段でしか行くことができなくなった。高齢者の参加が難しくなったことから、公民館で慰霊祭を開くことに決めたという。末松区長は「慰霊祭は平和について考える大事な日だ。続けていく必要がある」と語った。
 慰霊祭に参加した北島枝利子さんは「母の兄弟2人が戦死した。戦争の悲惨さを忘れてはいけない」と力を込めた。 (玉寄光太)