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木彫りの温もり感じて 安本さん沖縄市で作品展


木彫りの温もり感じて 安本さん沖縄市で作品展 ジンベエザメの木彫りを手に参観をアピールする安本篤人さん=26日、沖縄市のコザ工芸館ふんどぅ
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 【沖縄】沖縄市の一番街にある市工芸産業振興会運営のコザ工芸館ふんどぅで、仏像・木彫り作家、安本篤人さん(41)の作品展が開催されている。7月30日まで。
 奈良県出身の安本さんは京都などで仏像彫刻を学び、2020年に沖縄に移住して豊見城市のおきなわ工芸の杜で工房を構える。再建中の首里正殿の扁額「中山世土」の制作にも加わる。
 展示作品は、ナポレオンフィッシュ、ウミガメ、アカジン、ガーラなど約20種の魚類の木彫りを中心に約60点。生命を吹き込まれたようなカラフルな魚体が印象的だ。
 沖縄の伝統芸能にも魅了され、それらをモチーフにした作品にも挑戦する。今回、ふんどぅでの初個展に合わせ3D制作したエイサーキャラクターなど、コザ限定のガチャガチャも設置して、子どもたちも親しめる工夫をしている。
 安本さんは「木彫りの持つ温かさを味わってほしい」と来場を呼びかけている。問い合わせはコザ工芸館ふんどぅ、電話098(934)2213。 (岸本健通信員)