６年ぶり　鉦の音も盛大　本部町健堅区招待バーリー

　【本部】第３７回本部町健堅区招待バーリーが９日、コロナ禍を経て６年ぶりに区の浜崎漁港で盛大に行われた。町内で区主催のハーリーが残っているのは今では健堅だけ。招待バーリーは３年に１回行われ、今回、内外の関係者や郷友会など１４チームがエントリーし、延べ１４０人余りが参加した。
　昭和初期から１９８４年ごろまでは「浜崎ハーリー」として行われていたが、８５年６月２３日から「健堅区ハーリー」として運営主体が変わった。大漁、航海安全、区民の健康を願い、親睦を図る機会となっている。
　はじめに浜崎神社など２カ所にウガンを済ませ、３隻による御願バーリーから始まった。ハーリー鉦（がね）が鳴り、最後は上（あが）いハーリーで終了となった。
　地域のハーリーを見守ってきた我部政六さん（９０）は「見ていると元気が出る。特に今日は女性の皆さんが太鼓を打って応援していた。自分も太鼓を打ち、鉦をたたいて応援した」と笑顔。実行委員長の平良敏章区長は「６年ぶりのハーリーにたくさんの方々が参加し盛大に開催できたことはうれしい。健堅のハーリーを伝統として区民と一緒に残していきたい」と話した。
　成績は次の通り。
　１位Ｄｉｓｃｉｐｌｉｎｅ（ディッセプリン、１分５８秒２７）▽２位ｃｌｕｂ本今（２分４秒７１）▽３位もとぶ坊チラーズ（２分８秒１１）　　（金城美佐子通信員）