【与那国】「環境の日」の5日に先立ち、与那国町で2日、「第21回身近な水環境の全国一斉調査」(主催、与那国町教育委員会・アヤミハビル館・よなかまクラブ)が行われた。この日は全国統一の調査マニュアルと簡単なキットを用いて、身近な川や興味のある川などで全国一斉に水質調査を実施する。与那国町では毎年、田原川を調査対象として取り組んでいる。
河口付近から上流までの5地点で科学的酸素要求量(COD)を測定する。測定値が高いと、生活排水などの汚水が混入している可能性が高い。水中の酸素が不足して魚などが生息できなくなり、自然浄化作用が止まってしまう可能性がある。
毎年、水源地から住宅地のある下流に行くに従い、汚れを表す数値が高くなる傾向にある。今回は、昨年より全体の汚れの数値が高く出たが、アヤミハビル館の杉本美華専門員によると「連日の大雨により川が濁ったためだと思う」という。
参加者らは、川からバケツで水をくみ上げ、測定を体験。調査と同時に生き物の観察や、日本の侵略的外来種ワースト100に指定されているホテイアオイ、ボタンウキクサなどの外来種を駆除した。
與那覇潤寧さん=比川小6年=は「毎回参加している。今回は水が濁っていたから残念だった。田原川ではテナガエビやオオウナギを釣るのが楽しい」と話した。 (崎元友紀通信員)
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身近な田原川 水質を測定 与那国 児童ら「環境の日」合わせ
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琉球新報朝刊
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