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うるま消防がオンライン授業 8小同時に救命学ぶ


うるま消防がオンライン授業 8小同時に救命学ぶ オンラインでつないだ教室で市消防職員から説明を受けて応急手当てを実践する児童 =13日、うるま市立具志川小
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 【うるま】うるま市消防本部は13日、市役所本庁と市立小学校をオンラインでつなぎ、6年生を対象に消防職員による応急手当てオンライン授業を行った。今回は城前、勝連、平敷屋、川崎、天願、具志川、高江洲、赤道の八つの小学校が同時に授業を受けた。ほかの小学校は25日と7月3日のいずれかに予定している。
 消防職員は「心肺停止は運動中、入浴中、仕事中、睡眠中などどんな時でも起こるが、応急手当てにより救命率は向上する」と応急手当ての大切さを説明した。また実際にペットボト
ルを利用した胸部圧迫の指導、自動体外式除細動器(AED)を利用した蘇生法を紹介した。
 授業を受けた具志川小6年1組の児童らは、救急車到着までの応急手当てが救命のチャンスを高めること、地域でAEDが設置されている施設や場所を知ることが重要だと理解した。
 担任の比嘉亮太教諭(40)は「指導を受けた応急手当てで、どこかで誰かの命を救うことができるので、その重要性を学べたのはとてもいい機会になった」と語った。受講した星野慈勲さんは「病院に勤めているお父さんみたいに人の命を救える人になりたいと思っている。応急手当ては大人と同じようにはできない部分もあるけれど、子どもでも命を救える行動があるので今日学んだことを意識して行動していきたい」と話した。 (高原景一通信員)