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山内さん 今帰仁村功労者表彰 県地区女性校長会長など歴任 親族でお祝い「絆感じ幸せ」


山内さん 今帰仁村功労者表彰 県地区女性校長会長など歴任 親族でお祝い「絆感じ幸せ」 三男の学さん宅で山内晴子さん(中央)を囲み記念撮影する親族ら=6月2日、今帰仁村仲宗根区(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【今帰仁】今帰仁村仲尾次区の山内晴子さん(93)がこのほど村功労者を受賞した。晴子さんの三男、山内学さんの仲宗根区の自宅で6月2日に、親族が集まり手作りパーティーで盛大に祝った。おいしい料理を囲み、晴子さんを中心に功績などを振り返り会話を弾ませた。
 集まった親族を前に晴子さんは「受賞もうれしいが子ども5人、16人の孫、32人のひ孫たちが私の宝物で、現在健康であることも宝です。教諭時代の顔見知りの方々が、ひ孫のお迎え時や、出会った時に声をかけてくれることも私の自慢で、多くの方との『絆』がつながりを感じ、うれしく思う。とても幸せです」とあいさつし、大きな拍手が送られた。
 晴子さんは19歳から教諭として教壇に立つと、北部地域で初めての女性校長に就任。県地区女性校長会長、県家庭科研究会会長、北部地区連合婦人会長、名桜大学評議委員などを務めた。多くの教え子やその保護者とのつながりも強く、村内外での人望も厚い。
 晴子さんは毎朝、琉球新報を2時間かけて読むのが好きで、休刊日は寂しいと笑う。野菜の収穫や自宅近くの散歩を楽しみ、テレビの野球を観戦するほか、東南アジアなどの暮らしを紹介するショート動画などをインターネットで鑑賞することに夢中だ。現在は近くに住む息子、娘や孫たちに囲まれ穏やかに暮らしている。(新城孝博通信員)