【北谷】慰霊の日を前に北谷第二小学校で6月21日、命の貴さを学ぶ平和学習が行われた=写真。1、2年生は保護者による読み聞かせがあり、3~6年生は教育旅行・平和学習事業を手掛ける株式会社さびらの野添侑麻さんと狩俣日姫さんを招き、沖縄戦の概要を中心に講話をした。
野添さんは1945年3月に艦砲射撃を打ち込んだ米軍がその後、慶良間諸島や読谷に上陸してから、沖縄戦の終結までを時系列で説明した。
慶良間諸島や読谷などで起きた住民の「集団自決」(強制集団死)、日本軍がほとんど反撃せずに米軍が本島に上陸したこと、軍人より一般住民の犠牲がはるかに上回ったことなどを語った。
終わりに「県民を巻き込んだ悲惨な体験を繰り返さないためには語り継ぐことが大切」と語りかけた。ヒル理夢ロメオさん(6年)は「沖縄戦を聞いて平和のうれしさが分かった。家族や聞いたことがない友達にも教えたい」と話した。 (山川宗司通信員)
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戦争を学び、語り継ぐ 北谷第二小で平和学習
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琉球新報朝刊