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デフバレーの魅力 手話で 各国選手団 豊見城・糸満の小中学生と交流


デフバレーの魅力 手話で 各国選手団 豊見城・糸満の小中学生と交流 デフバレー日本男子代表チームの選手ら(左)とハイタッチして交流する生徒ら=6月25日、糸満市立西崎中学校
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【豊見城・糸満】聴覚障がい者が出場するデフバレーボール世界選手権2024沖縄豊見城大会の各国代表選手団が6月24~27日、豊見城市、糸満市の小中学校6校を訪れ、児童生徒と交流した。児童生徒たちは、アイコンタクトやジェスチャーで意思疎通を図るデフバレーの特徴を学びながら選手らと交流し、第一線の技と迫力にも触れた。
 デフバレーは、一般の6人制と同様のルールで、ジェスチャーなどを駆使して戦術を展開する。交流事業は県主催。フランスやインド、日本、イタリア、ウクライナの選手団が参加した。
 25日の西崎中学校には日本男子代表チームの選手ら18人が訪れ、同校の男女バレー部の部員50人と触れ合った。
 日本代表の坂下真一キャプテンは通訳を介し、手話で「チームは20~40代までで和気あいあいとした雰囲気。粘り強くつなぐバレーをやっている」と紹介し、決勝トーナメントへの意気込みを語った。25年11月に東京都で開催される、聴覚障がい者のオリンピック「デフリンピック」について、メダル獲得を目標に掲げた。
 生徒が事前に学んだ手話でバレーの上達法を質問すると、選手は「厳しい練習をし、自信を持つこと。皆さんならできる」と激励した。
 豊見城市出身の眞謝茂伸選手も、伊良波中から小禄高を経て沖縄国際大まで沖縄で過ごしたと自己紹介した。
 生徒たちは選手団とハイタッチして交流を締めくくった後、選手団のウオーミングアップやアタックの練習などを見学した。女子バレー部キャプテンの渡久地杏実さん(2年)は「耳が聴こえなくても、バレーのレベルは桁違いで驚いた。アイコンタクトによる合図は、互いの意思確認が深まると感じたので、練習に取り入れたい」と話した。
  (岩切美穂)