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「命どぅ宝」体験聞く 名護・稲田小で講演会


「命どぅ宝」体験聞く 名護・稲田小で講演会 平和の尊さ、戦争の悲惨さについて語る崎濱秀徳さん(右)=21日、名護市の稲田小学校
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 【名護】名護市立稲田小学校(鎌田登志男校長)で6月21日、平和講演会が開かれた。児童らに戦争の悲惨さを知ってもらい、平和の尊さを考えてもらうことが目的で、名護市青少年育成協議会羽地支部の協力を得て、低学年と高学年に分かれて実施した。
 名護市山田の崎濱秀徳さん(93)=写真右=が、戦時中の体験を高学年の児童に講演した。崎濱さんは「父親と妹を戦争で亡くした。飢えに苦しみ、かわいがっていた馬を生きるために食べた」と話した。講演の最後には「命どぅ宝。戦争は絶対に起こしてはならない」と語った。
 6年生の宮城凛さん(11)は「大切にしていた馬が食べられて悲しかったと思う。でも、みんなの命を救った。感謝したと思う。これからも戦争になってほしくない。戦争のことをもっと知って伝えていきたい」と話した。 (玉城武利通信員)