子育てカフェ　相談気軽に　沖縄市・美さと児童園に開設

　【沖縄】「１人で悩まずにあなたの声を聴かせてください」―。沖縄市知花の美さと児童園内に５月、児童家庭支援センター「美ら虹」が開所した。活動の一環として「地域交流室子育てカフェ」を毎週火曜日と毎月第１、第３土曜日（午前１０時～１１時半）に開設した。
　さらに病気や出産などで養育が一時的に困難になった家庭の子どもを世話するショートステイも取り組む。
　美さと児童園は社会福祉法人国際福祉会（稲嶺勇理事長）が運営する児童養護施設。現在、２歳児から１８歳未満の子ども４０人が入所している。「美ら虹」は子育てなどで悩んでいる父母らに気軽に活用してもらうのが目的。相談室を設け、行政機関では相談しづらいことを専門スタッフが対応する。
　稲嶺理事長は「児童園は個人や企業など地域の多くの善意で支えられている。美ら虹はその恩返しの一つ。県内は困窮家庭が年々増えている。問題解決に少しでも役に立ちたい」と意義を強調した。
　前川英伸園長も「特に他府県から移住したが地域になかなか溶け込めず悩んでいる世帯がいるケースも耳にしている。気軽に相談に来てほしい」と呼びかけている。
　問い合わせは同園、電話０９８（９７９）８８０５。　（岸本健通信員）