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那覇署管内、水難最多 過去10年、対策推進へ


那覇署管内、水難最多 過去10年、対策推進へ 水難事故防止推進協議会で冒頭あいさつする池原栄作同会長(中央右)と那覇署の知念克幸署長(同左)ら=13日、那覇市与儀の那覇署
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 【那覇】那覇署(知念克幸署長)は6月13日、2024年那覇地区水難事故防止推進協議会(池原栄作会長)を開催した=写真。県全体で7月1日~10月31日に実施予定の「水難事故防止運動」を前に、関係機関が情報を共有し、水難事故防止に向けた対策を進めることが目的。那覇海上保安部や那覇市観光協会など18人が参加した。
 池原会長は「実効のある取り組みの強化を図りたい」とあいさつした。
 那覇署によると、23年の管内での水難事故発生件数は20件、被災者は22人、死者数は15人と、いずれも過去10年で最多を更新。発生場所別では、豊見城署管内を除く那覇市内で8件、渡嘉敷村5件、座間味村4件、久米島町2件、南大東村1件と、6割が離島での発生だった。また被災者のうち観光客など県外在住者が11人と半数を占めた。
 協議会では、学校での水難防止教室など啓発活動の強化や、外国人向けの多言語での注意喚起が今後の課題として挙げられた。那覇署の知念署長は「悲惨な水難事故を1件でも減らすため、引き続き協力をお願いしたい」と呼びかけた。 (西田悠)