【北谷】戦後79年がたち、子どもたちの間で沖縄戦に関する知識や平和に対する関心が薄れていく中、北谷町立北谷小学校は6月19日、平和学習会を行った。1959年6月30日に起きた、児童ら18人が亡くなり210人が重軽傷を負った宮森小学校米軍ジェット機墜落事故についての説明や絵本の読み聞かせが、図書委員会の児童を中心に行われた。全校生徒が各クラスで視聴し、ワークシートにそれぞれの思いを書き込んだ。
図書委員会の児童は平和学習会に向け、遺族の話を基に実在した子どもがモデルとなっている絵本「6月の雨」の読み聞かせや、実際の墜落事故当時の写真などを使用した説明を1カ月半かけて猛特訓し、遺族の思いと平和への決意を込めて丁寧に言葉を紡いだ。平和学習会で流す動画の編集作業にも児童自身が取り組んだ。
図書委員長の上間叶葵(かのあ)さん(12)は「何度も練習して、どうしたら伝わるか、皆でたくさん意見を出し合った。得意不得意もあったけどチームワークがあってこそできた」と対話やチームワークの大切さを振り返った。また、同校の十場誠教頭は「戦争の悲惨さだけではなく、ワークシートを使い日々の生活の中の感謝にもつなげることができた」と語った。
(島袋里咲通信員)
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児童が学び児童に伝える 北谷小 宮森小事故を説明、読み聞かせ
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琉球新報朝刊
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