【うるま】うるま市立中央図書館(志堅原忠史館長)は6月22日、慰霊の日特別行事「絵本から平和を伝える」を開催し、親子ら20人余が参加した。戦争の恐ろしさと命について考える機会にしようと、11回目の取り組み。
朗読ボランティア「すだち」(大城里美代表)が「へいわってどんなこと?」を群読し、丁寧に読むことで行間に込められた思いを胸に刻んだ。
続いて「マブニのアンマー おきなわの母」を「すだち」の天願綾子さん(77)が朗読した。同書は沖縄戦の激戦地、摩文仁で自害した息子の遺骨を11年も探し回った母の心情をつづった物語。会場はガマの雰囲気を出すセットを設営し、BGMが流れる中、子どもたちは臨場感のある語りに聞き入った。
最後に全員で平和の歌「月桃」を斉唱した。「日常の平和の大切さ」「戦争は二度としてはならない」、また絵本で繰り返される「命(ぬち)どぅ宝」などの言葉の重みを学んだ。慰霊の日の特集コーナーで早速、関連本を借りる親子もいた。 (岸本健通信員)
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朗読通し命を考える うるま市図書館で特別行事
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琉球新報朝刊
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