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米豊作と区民健康祈る 恩納安富祖区で5月ウマチー


米豊作と区民健康祈る 恩納安富祖区で5月ウマチー ウブガーで米の豊作や区民の健康を祈る松崎正也区長=6月20日、恩納村安富祖
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 【恩納】旧暦5月15日の6月20日、恩納村安富祖区で「5月ウマチー」が執り行われた。松崎正也区長が区内の拝所などを巡り、米の豊作や区民の健康と幸せを祈った。
 安富祖区は約15年前から祝女(ノロ)が不在で、区内の神事は一部を除いて区長1人で執り行うことが多い。松崎区長は神女殿内(のろどぅんち)、根神屋(にがみやー)、御神屋(うかみやー)、ウブガーの順に巡り、各所で酒と安富祖で生産されている「あふそ米」を供え、神と火の神(ヒヌカン)に地域の発展を祈った。
 区内で生産される米は年間約60トンだ。松崎区長によると、今年の米の生育状況は順調で例年並みの収穫量を見込む。7月前半から収穫を始める予定だが、村内外の購入希望者から既に予約が殺到しているという。
 松崎区長は「順調に育っているので災害に遭わず、7月にはおいしいお米が食べられるよう願っている」と語った。 (武井悠)