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東海市の中学生 渡嘉敷体験 6校1155人 自然満喫、平和学習も


東海市の中学生 渡嘉敷体験 6校1155人 自然満喫、平和学習も 平和学習で「集団自決跡地」の慰霊碑前で黙とうする横須賀中2年生ら=6月25日、渡嘉敷村北山
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【渡嘉敷】愛知県東海市の全6中学校の2年生と教諭らによる「渡嘉敷島体験学習」が6月12日から25日までの期間、渡嘉敷村の国立沖縄青少年交流の家や同海洋研修場(渡嘉志久ビーチ)で行われた。6校が入れ替わりで、2泊3日の日程でマリン体験や平和学習などを行った。
 東海市からは2008年から毎年、生徒らが平和学習や学校間交流、自然体験、文化体験などを行うため沖縄を訪れている。今回、名和(161人)をトップに加木屋(228人)、上野(145人)、富木島(212人)、平洲(153人)、横須賀(256人)の順で各中学校の計1155人が島を訪れた。
 渡嘉志久ビーチでは大型サバニ、シーカヤック、海水浴、スーパーフロートでの海中観察などのマリン体験にチャレンジし、島の自然を満喫。最終日には地元の平和ガイドを講師に招き、「渡嘉敷島の沖縄戦」と題した講話を受け、島の悲劇「集団自決」(強制集団死)などを学んだ。また「集団自決跡地」の慰霊碑を訪れ、千羽鶴や黙とうをささげた。
 平洲中2年生の小柳美月さん(14)は「海がきれいな自然豊かな小さな島で、『集団自決』で家族同士殺し合い330人が亡くなったことなどを学んだ。沖縄での貴重な体験を今後に生かしていきたい」と話した。
 一行は沖縄本島に移動し、ひめゆりの塔、平和祈念公園などの見学や沖縄市の中学との学校間交流などを行った。
 (米田英明通信員)