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サイバー犯罪 警察官が講話 沖縄女子短 闇バイト事例も紹介


サイバー犯罪 警察官が講話 沖縄女子短 闇バイト事例も紹介 スクリーンを使ってサイバー犯罪トラブルから身を守る講話をする県警本部担当員=6月14日、与那原町の沖縄女子短期大学
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【与那原】SNS(交流サイト)に関する正しい知識を身につけ安全な学生生活を送るため、沖縄女子短期大学(金城靖子学長)は6月14日、同大で県警本部のサイバー犯罪対策課担当警察官らを招いて「防犯講話」を開催した。
 与那原署生活安全課長の石川秀樹さん、県警本部のサイバー犯罪対策課の石川翔太さん、人身安全対策課の與那嶺誠さん、玉城康成さんらが指導に当たった。
 会場の大教室では、児童教育学科1年次148人と山内彰理事長、金城学長らが見守る中、前里めぐみ教学課長の進行で進められた。
 「サイバー犯罪トラブルから身を守るために」と題した講話では、インターネットの裏側には危険が潜んでおり、会ったことのない相手とのやり取りに注意し、個人情報を容易に教えない、など注意を呼びかけた。
 SNSを使った犯罪として、匿名性が高くなりすましが簡単で不特定多数の者に被害が及ぶゲーム感覚でのものや、「ウイルスに感染しました」というメッセージを表示し、セキュリティー費用をだまし取るサポート詐欺などがあることを説明。架空請求などの不当請求は業者の言い分をうのみにしないで無視するべきだ、と指摘した。
 SNSで「短時間に高収入が得られる」と甘い言葉でバイト希望者を募集し、犯罪行為を行わせる闇バイトの事例も取り上げ、「アルバイトではなく犯罪だ」と強調した。
 恋人間で起きる暴力・デートDVにも触れ、10代のカップルで3人に1人が「被害経験あり」と回答したことを紹介。県内でのストーカー事件、事案を取り上げた。学生たちは懸命にメモしていた。 (知花幸栄通信員)