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「南国の風、歌で届けたい」 コール・コスモス、お母さんコーラス全国大会へ 那覇・沖縄


「南国の風、歌で届けたい」 コール・コスモス、お母さんコーラス全国大会へ 那覇・沖縄 全日本おかあさんコーラス全国大会に出場する那覇コール・コスモスの指揮者・島袋節子さん(前列中央)と団員=9日、那覇市牧志駅前ほしぞら公民館
この記事を書いた人 Avatar photo 藤村 謙吾

【那覇】女声合唱団「那覇コール・コスモス」が8月24、25の両日に、北海道で開かれる「全日本おかあさんコーラス全国大会」に九州支部代表として出場する。同合唱団は、6月に宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで開かれた「第47回全日本おかあさんコーラス九州支部大会」に出場し、計47チームの中から全国大会の推薦状を勝ち取った。

 那覇コール・コスモスは1978年、久茂地小学校と那覇中学校のPTA活動の一環で結成された。
 教員として那覇中に赴任した島袋節子さん(84)が、約40年にわたり指揮者を務める。「全沖縄おかあさんコーラス大会」にも第1回から出場する傍ら、宮崎県やオーストリアなど、県外、国外で開かれたコンサートにも出演してきた。

 那覇中PTA時代からの団員・玉城貴子さんは「厳しい中にも優しさがある島袋先生のパワーに導かれて、続けてこられた」と振り返る。団員の宮城英子さん(78)は「歌っていると気持ちが明るくなる。先生の情熱に追いつけるよう、団員一丸となって練習に励んでいる」と笑顔を見せた。

 6月の九州支部大会では、県外からの出演者に沖縄の民謡の魅力を伝えたいと、民謡を基に、瑞慶覧尚子さんが作曲した「なり山あやぐ」と、「めでたい節」を選曲した。紅型の衣装を着て歌い、ときに踊った。

 講評では「なんてすてきな衣装だ。滑らかなカチャーシー、心踊る編曲、素晴らしい」「声も美しく、言うことがない。全国の方々にもお披露目して」と好評を得た。

 島袋さんは「歌を通して、南国の風を、北海道の方々に届けたい」と意気込んだ。 (藤村謙吾)