【名護】名護市の沖縄愛楽園交流会館で、同園で生活したハンセン病患者や家族、同園の日常風景などを写した写真展「海にのぞむ ひとをおもう」が開催されている=写真。9月23日まで。入場無料。入場は午前10時から午後4時半まで。月曜・祝日は休館だが、9月22日と23日の両日は開館する。
展示されている作品は1930年代に撮影された写真のほか、写真家の小原一真さんが、2022年に初めて沖縄愛楽園を訪れてから約1年半かけて撮影した写真も展示。小原さんはヨーロッパで差別されてきた少数民族ロマなどを取材してきた。このほか、同園の退所者やその家族との写真や、かつて入所者が生活していた居室や遺品などの写真が展示されている。
愛楽園交流会館学芸員の鈴木陽子さんは「写真を撮られることをためらってきた人たちのポートレートがここで静かに立っている。彼らが経験してきた過去と一緒にその意味を考えてもらえれば」と話した。
問い合わせは、電話0980(52)8453。 (金城大樹)
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愛楽園退所者ら写す 9月23日まで写真展
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琉球新報朝刊