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ペイントアート校庭彩る 今帰仁中 生徒会、画家SHOGENさん招く


ペイントアート校庭彩る 今帰仁中 生徒会、画家SHOGENさん招く 今帰仁中学校の生徒らが6色のペンキを使って彩った同校運動場の観覧席=10日、今帰仁中学校
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 【今帰仁】今帰仁中学校の生徒会執行部は10日、塗料を製造販売する日本ペイント社(東京都)スペシャルアンバサダーでペンキ画家のSHOGENさんを招き、同校運動場の観覧席や階段の壁を彩る壁画ペイントアートイベントを開催した。生徒らは協力し合い、幅約80メートルの観覧席の側面を色鮮やかにした。
 今帰仁中は3年前から、生徒会がイベントなどを企画・提案・運営する取り組みを始めている。今回、生徒会執行部の友利唯温さん(15)がリーダーとなり生徒会でイベントを企画して日本ペイント社に協力を依頼した。快諾した日本ペイント社が塗料96キロを提供したほか、名護市の渡具知ペイントも、はけ600本やローラーなどの道具を提供した。
 当日、SHOGENさんがアフリカで学んだ「ティンガティンガ」と呼ばれる6色のペンキを使って絵を描く手法で、生徒らは観覧席などの壁を彩った。青や緑、赤などの色を使い、思い思いの絵を壁に描いた。
 友利さんはペンキをボトルに移したり、イベント前に高圧洗浄機で壁を掃除したりして大変だったことを振り返りながら、「みんなが楽しそうにしていて、とてもうれしかった。とても良い思い出になった」と笑顔を見せた。
 3年の嘉陽優里奈さん(15)は「とても楽しかった。みんなの絵を見て、こんな絵もいいなと思った。伝統として引き継いでほしい」と話した。
 協力したSHOGENさんは「すごいすてきな取り組み。自分の絵があると、学校に来るのも楽しくなる。生徒らのやりたいことをサポートする先生たちもいて、子どもたちは本当に幸せだろう」と話した。
 (金城大樹)