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京都の園児ら平和文化交流 沖縄市・くすぬち館 沖縄戦や基地学ぶ


京都の園児ら平和文化交流 沖縄市・くすぬち館 沖縄戦や基地学ぶ 光の子保育園のエイサー演舞(左側)を見学するぶどうの木保育園の園児たち(右側)=10日、沖縄市安慶田のくすぬち平和文化館
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 【沖縄】京都府のぶどうの木保育園(木村耕園長)の5歳児クラス園児30人と引率者9人が10日、沖縄市安慶田のくすぬち平和文化館(真栄城玄徳館長)を訪れ、市内の光の子保育園(前東一徳園長)の5歳児17人と平和文化交流を行った。
 真栄城館長は「皆さん、沖縄戦のことや米軍基地のことを学んでくださいね」と呼びかけ、前東園長は「平和のことを考えて、いちゃりばちょーでー、沖縄の子どもたちと友達になって、交流を楽しんでくださいね」とあいさつした。
 「命・人権・平和」をテーマにした「第20回沖縄平和キャンプ」の一環で来県したぶどうの木保育園は、同館でブラックシアター「つるちゃん」と、光の子保育園の児童エイサー演舞を鑑賞後、オリジナル曲「ぼくらのこころといのちとへいわ」から、歌詞「平和は 平和は ぬちどぅたから 平和は 平和は ひとのしるべ」を合唱した。
 両保育園の園児は、事前に絵本「つるちゃん」のモデルとなった金城ツル子さんに手紙を書いて「なぜ、片目なの? つるちゃんは幾つ?」などと質問した。ツル子さんは「怖いものを見たくなかったから片目で描いたけど、目はちゃんと二つあるよ。つるちゃんは89歳になったけど、みんなで戦争はイヤだと言ってくださいね」との返信の手紙が披露された。
 木村園長は「私たちは生きていく中で、どうやって平和が作れるのか考えていきましょう」と子どもたちに呼びかけた。
 (喜納高宏通信員)