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アジサシ子育て学ぶ 大宜味で観察会


アジサシ子育て学ぶ 大宜味で観察会 エリグロアジサシの営巣の様子を観察する親子連れ=13日午前、大宜味村
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 【大宜味】やんばる野生生物保護センターを運営する、やんばる自然体験活動協議会は13日、大宜味村でエリグロアジサシの観察会を開いた=写真。親子連れなど約20人が参加し、子育てをする姿などを観察、辺土名高校サイエンス部が取り組む保全活動について学んだ。
 アジサシ類は、夏になると東南アジアやオーストラリアなどから沖縄周辺へと渡り、岩礁で産卵や子育てをしている。参加者らは、塩屋湾の養殖いけすや、辺土名高校の沿岸にある「サザマ石」で子育てをする様子などを観察した。
 観察会の講師は国指定屋我地鳥獣保護区管理員の渡久地豊さんが務めた。渡久地さんは、エリグロアジサシは渡ってきているが、近年は減少傾向にあることなどを説明。
 昨年、サザマ石での繁殖は雨などの影響でうまくいかなかった。そのため、辺土名高サイエンス部は「エリグロアジサシ子育て応援プロジェクト」と題して、巣作りやふ化ができる環境を整えたことなどを説明。土のう袋の上で、繁殖する様子も確認できている。 (池田哲平)