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終活の知識や準備学ぶ 名護でフェア 60人参加、空き家対策も


終活の知識や準備学ぶ 名護でフェア 60人参加、空き家対策も 講話する東恩納さん=7月20日、名護市の市民会館中ホール
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【名護】琉球新報社は7月20日、名護市民会館中ホールで「わくわく終活フェアinやんばる」を開いた。市民ら約60人が参加した。終活だけでなく、空き家の対策についての知識や準備を紹介する講話などのほか、無料個別相談会もあった。棺おけに入る体験もあった。
 県メモリアル整備協会と全国空き家アドバイザー協議会沖縄県名護支部の共催。
 講話は、タレントのパッション屋良さん、整備協会の東恩納寛寿さん(終活カウンセラー1級)、空き家アドバイザー協議会の山入端学さん、司法書士の中空潤也さんが担当した。
 東恩納さんは「うまく生きるための終活」と題して講演し、エンディングノートを書くことを参加者に勧めた。ノートには、墓や葬儀、相続などを巡って亡くなった際に残された家族が困ること、自身が後悔するであろうことの二つを書くだけだという。東恩納さんは「足を止めてみて後悔のない人生について考えてみるきっかけになる。終活はポジティブなものだ」と意義を強調した。
 参加者の仲村涼子さん(56)は「仏壇のことなどの悩みが少し和らいだ。来て良かった」と話した。整備協会の八城正明理事は「終活や墓のことについて、気軽に相談してほしい」と呼びかけている。 (玉寄光太)