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給食費減へ市民の集い 沖縄市でママ・パパの会


給食費減へ市民の集い 沖縄市でママ・パパの会 給食費の負担軽減を求める活動について報告する高江洲さん=7月21日、沖縄市の市中央公民館
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 【沖縄】給食費負担軽減を願うママ・パパの会(高江洲みどり代表)は7月21日、沖縄市の中央公民館で「第1回みんなで子育て市民の集い」を開催した。給食費の負担軽減を求める署名活動などの報告や、「社会で分かちあう『子育て支援』」と題した桜井啓太立命館大学准教授の講演があった。
 同会は2023年、沖縄市が給食費の値上げを決定したことを受け、負担軽減を求める署名活動を開始した。
 増額分の公費負担を求める最初の署名は3034筆集まり、同年6月に市議会に請願書を提出した。6月定例会で、24年3月まで増額分の補助を継続することが決まった。給食費の半額助成を求めた2回目の署名では4604筆集まり、24年2月に市議会へ請願書を提出した。2月定例会では請願書が教育福祉委員会に付託され、継続審議となった。6月定例会では、教育福祉委員会の全会一致で採択されたが、本会議で賛成少数で否決された。
 否決を受け、高江洲代表は「市民の切実な思いが届かなかった。ショックで残念なこと」と振り返った。同委員会の委員が本会議で反対したことにも「疑問が残る。公開質問書も検討する」とした。
 今後の活動について、「子どもに暮らしにくい社会を残したくない。一歩でも良い未来にするために行動していきましょう」と呼びかけた。
  (金盛文香)