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大綱引き熱戦、豊漁へ 宮古島夏まつりにぎわう


大綱引き熱戦、豊漁へ 宮古島夏まつりにぎわう 大綱引き3本勝負の最終戦、かけ声に合わせて一生懸命綱を引く参加者ら=7月27日、宮古島市平良下里
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 【宮古島】宮古島夏まつり2024(主催・同実行委員会)が7月26、27の両日、宮古島市平良の西里大通りなどで開催された。最終日の夜、市公設市場前の交差点では、市民や観光客ら大勢が参加した大綱引きも行われた。東軍が五穀豊穣(ほうじょう)を、西軍が豊漁を願って行われた3本勝負は熱戦の末、西軍が勝利した。
 26日午前、漲水御嶽と宮古神社で豊年祈願祭が行われ、五穀豊穣と無病息災を祈り、女性たちや実行委員会の関係者らがクイチャーを奉納した。
 最終日の綱引きでは、交差点の中心付近に綱を置き、合図と同時に参加者らが力強く引っ張り合った。1本目は西軍、2本目は東軍が勝利を収めた。迎えた3本目は張り合う場面も見られたが、西軍が徐々に綱を引き寄せ勝負を決めた。
 根路銘康文実行委員長は「市民の他、島外からも大勢が参加し、楽しい時間を過ごすことができた。関係者や来場者に感謝している」と祭りの成功を喜んだ。祭りでは、遠征費などに充てるため収益を得ようと、市内の小学校や中学校の部活による出店もあった。平良第一小学校のサッカー部「平良第一FC」は、かき氷やソフトドリンクなどを販売した。仲間大翔(ひろと)さん(12)は「販売の呼びかけなどは難しかったが、チームメイトと祭りを楽しむことができた」と笑顔を見せた。 (友寄開)