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支え合い 海遊び楽しむ 金武 有志ら団体 「挑戦 諦めないで」


支え合い 海遊び楽しむ 金武 有志ら団体 「挑戦 諦めないで」 海遊びを楽しむ障がいのある子どもとチャレンジドオーシャンのボランティアら=7月14日、金武のKINサンライズビーチ海浜公園
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 【金武】障がいの有無にかかわらず海遊びを楽しんでもらおうと7月14日、「インクルーシブマリンイベント」が金武町のKINサンライズビーチ海浜公園で開かれた。障がいのある子どもやその家族らが、バナナボートや遊泳などを楽しんだ。
 主催するチャレンジドオーシャンは海が好きな医療従事者やライフセーバーなどの有志で結成した。メンバーらはボランティアとして、県外から訪れる障がい者のマリンアクティビティーをサポートしてきた。一方、県内の障がいのある子どもたちも海に行く機会が少ないことから、昨年から県内向けのマリンイベントを開催している。
 生まれつき脳性まひの症状がある中学1年の安里桜行(おうき)さん(12)は、昨年に続いての参加。海に入った当初は緊張していたが、次第にリラックスして楽しそうな様子を見せていた。父親の和記さん(43)は「海に行くことは、障がいのある子どもの家族にとっては一大イベントだ。ここではスタッフもそろっていて安心して遊ぶことができる」と笑顔を見せた。
 作業療法士として学校訪問支援をする中村由以代表は「海に行くことを諦めてしまっている家族が多い。でも、チャレンジできるんだと知ってほしい」と力を込めた。 
  (玉寄光太)