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歌と朗読で平和誓う 西原町「平和の約束2024」


歌と朗読で平和誓う 西原町「平和の約束2024」 「てっぽうをもったキジムナー」を朗読した読みあいネットワーク喜楽星7=6月23日、西原町さわふじ未来ホール
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 【西原】第34回西原町平和事業「平和の約束2024」が慰霊の日の6月23日、さわふじ未来ホールであった。オープニング前には沖縄戦を体験した小波津ミエ子さん(89)=小波津=が「夜通し歩き、照明弾が上がると爆弾がビュッーと飛んでくるから怖くて隠れながら糸満に着いた」などと証言する映像が放映された。アーティストらが音楽を通して恒久平和を願った。
 歌手の海勢頭豊さんが「ああ対馬丸」「月桃」、坂田小学校音楽部は「沖縄から平和の歌を」などを披露した。町子ども会育成連絡協議会は「平和の約束」を16人で群読した。読みあいネットワーク喜楽星7は「てっぽうをもったキジムナー」を朗読と音楽で表現した。
 石坂美砂さんは、母の真砂さんが作った沖縄戦を題材にした「啓子ちゃん生きた」「白旗の少女」などを熱唱した。
 バンド・かりゆし58のボーカル前川真悟さんは「大きい音が出せるというのが俺にとって平和の象徴。笑い声、歌声、手拍子も泣き声も思いっきり出して」と語り、「ウージの唄」「アンマー」などを歌い盛り上げた。
 崎原盛秀町長は「西原は当時の住民の約47%(5100人余)の尊い命が失われた。西原から世界へと恒久平和をうたっていきたい」とあいさつした。
 (小波津昭子通信員)