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防災・減災 知識深める JA国頭・大宜味支店女性部


防災・減災 知識深める JA国頭・大宜味支店女性部 災害について講演する講師の賀数淳さん=7月10日、JAおきなわ国頭支店会議室
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 【国頭】JAおきなわ国頭支店・大宜味支店女性部は7月10日、防災の知識を深め減災に備えるための講演会を国頭支店会議室で開いた。元糸満市消防長の賀数淳さん(内閣府認定・地域防災マネージャー)を講師に、約40人が地震と津波から大切な命を守ることを学んだ=写真。
 賀数さんは、近年の地震活動や地震津波災害の基礎知識、東日本大震災の教訓、自然災害から命を守るための考え方などについて講話した。今年4月3日、沖縄地方に津波警報が発令された際、県内の主要幹線道路で大規模な渋滞が発生したことなどを課題に挙げた。
 東日本大震災で児童74人と教員ら10人が亡くなった宮城県石巻市の市立大川小学校の悲劇も取り上げた。地震後、教員の指示で校庭に約40分もとどまり、避難を始めてすぐに津波に巻き込まれた。賀数さん自身が実際に災害現場を見ての感想や、災害当時のまま残されている状況を報告した。「自然災害に『なんくるないさ~』はない」などと伝え、震災の記憶を風化させず普段から防災に備える必要性を強調した。 (新城高仁通信員)