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地域猫TNR活動で講演会 沖縄市 自治会との連携目指す


地域猫TNR活動で講演会 沖縄市 自治会との連携目指す TNR活動について講演する宮澤獣医師=7月19日、沖縄市の越来公民館
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 【沖縄】「地域猫とTNR活動」を学ぶ講演会が7月19日、沖縄市の越来公民館で開かれ、市内自治会長や地域住民、地域猫の保護活動家ら約30人が参加した。住民から苦情の多い地域猫のふん尿問題等に取り組んでいる越来自治会(船越利幸会長)が特に市内自治会との連携対応を目的に呼びかけた。講師はみやざわ動物病院の宮澤信獣医師。
 環境省の統計で2021年度の猫の殺処分は1万4千匹余。TNR活動は殺処分をできるだけゼロにする活動で、TNRは捕獲(Trap)、不妊手術(Neuter)、元の場所に戻す(Return)の頭文字。
 宮澤獣医師は活動内容や地域猫に対する心構えなどを分かりやすく説明し、猫や犬など動物の愛護と共存共生の大切さ、放置の問題点を指摘した。
 来場者からは猫の飼養条例制定の必要性、ふん尿問題などについての質疑があった。
 船越会長は「TNRについて学ぶのは市内では初企画」と強調。参加者は意見交換し、行政や各自治会、住民が一体となり地域ぐるみで取り組んでいく必要性を確認した。 (岸本健通信員)